だけどあの時、柚から隼大の匂いがほのかに香ってきて、凄く嫌だと思ってしまったんだ。





柚には、隼大に近づいて欲しくない、仲良くなって欲しくないっていうドロドロした感情が俺の心を支配している。



柚に近づいて良いのも、柚からほのかに香ってくる匂いも、他の男じゃなくて、俺であってほしいと思ってしまうんだ。





こんなドロドロした感情を柚姫に知られたら、きっと引かれる。
そう思ったからこそ、あの時あれ以上言うことが出来なかった。





本当に俺はどうしたんだろう?