「だってアイツのことを話すお姫様は、いかにも恋する乙女って感じがしたら、そうかなぁ~って俺の直感。まぁ、その態度を見ると間違ってなかったみたいだね」

「あの…律先輩には…」

「あぁ、勿論アイツには言わないよ」

「ありがとうございます」

「さて、これ以上引き止めると律に怒られそうだから、じゃぁね、お姫様」

「あ、はい…」








そう言うと、隼大は行ってしまった。





柚姫は隼大との会話で赤くなってしまった顔を両手で覆うと、「よし!」と気合いを入れて、第二保健室へと向かって行った。