「わ~…美味しそう!」
「ほら、食べるぞ」
「はい」
柚姫は手を合わせ、いただきますをすると、オムライスを一口食べた。
すると、柚姫は驚きのあまり、目を見開いた。
「凄い…美味しいです!」
「そう、なら良かった」
「卵がふわふわトロトロで…律先輩!これ、お店開けますよ!」
「そんな興奮しても、店は開かないから」
「えぇー…こんなに美味しいのに勿体無い…」
柚姫は残念そうな表情を見せた。
そんな柚姫に、律は終始笑顔を見せていた。
それから昼食を済ませると、片付けは柚姫の申し出もあり、2人で仲良く片付けをした。
片付けが終わると、また律の部屋へと戻った。
「律先輩、午後はどうしますか?」
「んー…特に決めてないけど、柚は何したい?」
「えーっと……急には思いつかないです…」
「そう…」
「すみません」
「まぁ、何か思いついたらでいいから教えてよ。夏休みは始まったばかりだし」
「…はい」
それから律と柚姫は夕方まで一緒に過ごした。