「柚だったら別にいい」
「本気ですか?」
「あぁ…」
「私…凄く物覚え悪いから、きっと律先輩に迷惑かけちゃいますよ?父にもいつも叱られてばかりで…」
「まぁ、いいんじゃない?夏休みは長いんだし」
「律先輩…」
「柚のお父さんは他に何か言ってた?」
「いえ…あとは律先輩のお返事待ちだからとしか…」
「ふーん…。じゃぁ、柚。家でやろう」
「律先輩のお家でですか?…迷惑じゃないですか?」
「別に。柚が嫌なら別にいいけど」
「そんな…嫌とか…私が教えて頂く身なので、律先輩のお家に伺わせて頂きます」
「わかった。まぁ、詳細は帰ってから家元に聞いてみるよ。決まったら柚に連絡するから」
「お願いします」
それから暫く話をした後、2人は第二保健室を出て家に帰った。