「冗談だって…。そういえば、穂波が今日も妹ちゃんのお見舞いに行きたいって言ってたけど、大丈夫か?」

「あぁ…俺も行こうと思ってる」

「わかった。穂波に伝えておくよ。……早く目覚めるといいな…」

「そうだな…」








しかし、花菜が目を覚ますことはなく、そのままの状況が一週間程、経過してしまったのであった。
花菜を心配したいつものメンバーは、時間の許す限り、花菜の病室へお見舞いに行っていた。






ようやく花菜が目を覚ました時には誰もが喜んだ。
しかも、目覚めた花菜に、昔の記憶が蘇っていたのだ。
これには律も驚き、自分のことのように喜んでいた。