それから何事もなく時間が過ぎて行き、お昼休みとなった。
3人はいつものように、屋上へと向かった。
「よう、お待たせ」
「隼兄遅い。もうお腹空いちゃったよ~」
「悪い、悪い」
「……花菜、どうした?」
「!…りっくん、何が?」
「何って…元気がなさそうだったから気になって…」
「大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃったみたい」
「……それなら良いけど…」
律は、花菜の元気がない姿が気になり問い詰めた。
それは他のメンバーも同じだったようで、2人のやり取りを見守っていたのだった。
しかし花菜は、律に聞かれても答えようとしなかった。
仕方なく、律は問いただすのを辞めたが、後にこの時のことを後悔する日が来るとは、思ってもいなかったのだった。