《〇〇へ》

今、〇〇がこれを読んでいる時は、私はいないんだろうね


ホントはね、もっと生きたかった


これが私の運命だからって、諦めてただけだった


初めて会った日、覚えてる?


入学式の後、桜の木の下で出逢ったんだ


ドラマチックだなって、思ったよ


でも桜の花びらを手のひらに乗せる〇〇が綺麗で、言葉も出なかったんだ


喉に何かがつっかえたみたいに―…