「苺綺…私は……」



「言い訳なんて聞きたくない。
 最低だよ、茜。見損なった」




 そんな……。


 私の話を聞いてよ、苺綺。



 すると、ずっと夏海の席の周りで話を聞いていた夏海と未羽と緋衣は、苺綺の後ろに、三人が立ち、私を睨む。


 誰ひとりとして、私を信じてはくれなかった。




 私は、苺綺を裏切ってない。


 そのことを、わかってくれなかった。





「最低」


「友達だと思ってたのに」


「もうあんたの顔なんて見たくないっ」





 友達だと思っていた人から浴びせられた言葉に、私の心は言葉というナイフでグサグサに引き裂かれた。


 昨日まで、仲良かったのに。友達だったのに。




 私たちの友情は、そんな簡単に終わるものだったの?


 浅はかなものだったの?


 私の話も聞かずに、私を悪者扱いするの?




 ……その程度だったって、ことなのかな。

 上辺だけの、壊れやすい友情だったのかな。






 友達とはなんなのか、わからなくなってしまった。