「どうだった!?」


「うまくいった!?」


「まさか告ったとか?」


「二人でポスター書けた!?」




 私たちの質問攻めに、苺綺は少し黙ったが顔の横に、手でピースを作った。


 そ、それって……




「一緒にポスター書いたよ。頑張って誘ったら『いいよ』って言ってくれたの!それでね、いっぱい喋りながらもっと仲良くなったよ。…でもさすがに告白はできなかったけど」




 えへへと笑みをこぼす苺綺に、私は思わず抱きついた。



「頑張ったね」


 苺綺の頭を撫でながら、自分のことのように喜んだ。




「いつか告白できるように…もっともっと頑張るから。皆、助けてね」



「「「「もちろんだよ」」」」




 夕暮れの空。


 オレンジ色が教室を染めるそんな時間。



 私たちは友情を深め合っていた。




 ……確かに、深め合っていたのに。