「あっ、あたしは……まぁ最初はかっこいいなって思ってたんだけど、同じ委員会で優しいところとか思いやりのあるところとか見て、……好きだなぁって思ったんだよね」
そういえば苺綺って、整美委員会だったっけ。
ほっぺ赤くなっちゃって、可愛いなぁ。
「ライバル多いけど……応援してくれる?」
「もちろん!」
「応援するに決まってるじゃんっ」
「うちらに任せなって」
「両思いになれるようサポートするね」
私たち四人が何度も頷きながらそう言うと、苺綺はふんわりと微笑みながら「ありがとう」と言った。
そのときの苺綺は本当に可愛くて、女の私でもドキッとしちゃった。
恋ってすごい。
…私も恋のパワーであんな可愛くなりたい。
その日から猛アピールし始めた苺綺。
私たちサポート組は、必死に両思いになれるよう作戦を考えて、時間のことさえ忘れて盛り上がっていた。
一週間後――
「今日って委員会だよね?」
昼休み、ポニーテールが似合う夏海が苺綺に聞く。