言ったら楽になるだろうか。
この罪悪感もなくなるだろうか。
眞田くんに嫌われるかもしれない。だけど…!
「このまま逃げ続けたくないっ」
今度こそ、真っ直ぐな恋愛をするんだ。
隠し事をするあたしを、眞田くんは好きになってくれるはずがないじゃないか。
恐怖心を乗り越えた先に、きっと幸せは待っている。…そう信じて。
茜、ごめんね。
眞田くん、ごめんね。
こんなひどい人間で、ごめんね。
やり直そう。
一からスタートしよう。
大丈夫…だよね。なんとかなるよね。
だって、あたし…茜も眞田くんも大好きだもん。
――夏休み初日、あたしは、眞田くんに一通のメールを送った。