「水族館行こ。時間がなくなっちゃうよ」



「そーだな」




 隣にいてくれるだけで、嬉しいの。


 …そう思うってことは、矢崎への想いがだんだん大きくなってってる証拠だよね。









 ――12時頃。


 水族館に到着した。




「矢崎、早く行こっ」


「ちょ、走んのかよ!」





 私は矢崎の手を引っ張り、水族館内へ入っていった。





「わ~…!」




 綺麗……。



 水槽の中で自由に泳いでる魚たち。

 水の流れが目に見えるよう。

 色鮮やかな魚たちと、幻想的な空間。




 時間を忘れちゃいそうなくらい、ずっと見てられるようなところだなぁ。