「きゃあぁー俊哉様ぁー、奏多様ぁー」

教室に戻る途中廊下から、女子の黄色い歓声が響いてくる

「ねぇー樹里、あの奏多って人、人気なの？」

「えーーー⁉萌知らないの？本条奏多くんだよ！」

「うん。書記の人でしょ？」

「そうだけど、小鍛冶くんと同じくらいモテる人だよ！」

へぇーそうなんだ、たしかに本条くんはかっこいい
鼻がたかくこげ茶色の癖っ毛の髪に二重の目、爽やかな感じの人だ

「まぁいいや。そんなの私には関係ないし…」

そう言って長い廊下を歩いて教室に向かった