いつものように鐘が鳴り給食を片付けて掃除場所へ向かう。


菜々実には好きなヒトがいて、その人を見るために掃除にいくような感じだった。


私にも【好きなヒト】はいたけど


今思うと、本当の初恋は君だと思う・・・


それぐらい大きくなってたんだ。君への思いが。



掃除の終わりの鐘が鳴り、


「もう片付けようか!」


沙紀がそう言うと、片付けに行く。


ほうきを置くところは一箇所にあって


菜々実の好きなヒトも 知らない男子達だって



そのほうき置き場にほうきを置こうとすると


前に見覚えのある男子集団がいる。


掃除場所が近い4人組だった。


その男子はみんなほうきを投げ入れて、バラバラになっていた。