「何これ?姉ちゃんが作ったの?」
「うん、食べてみて」
「わーい、いただきます」
部活帰りでぺこぺこな悟が卵焼きを頬張る。
「うわ、うめぇ!」
「本当に?やった!」
焦げちゃったけど、味はよくって良かった。
そうやって安心していると
「でもこれ何で作ったの?」
「え……それは……」
「秘密よね?華?」
お母さんがニコニコしながら私に言ってきて
悟はそれを察したのかイキナリ態度を変え始めた。
「やっぱり、まずい!
これあげない方がいいよ」
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