宮野くんは最近ちょっとイジワルだ。

でも……!
ちょっと、憧れてたんだよね。

意を決してパフェをすくい宮野くんの所に持っていく

ゆっくりと彼も近付いて来たと思ったら


カチャンー

「あ、」


手が震えてスプーンを机に落としてしまった。


「ごめん……っ。」

慌てて机を拭く私。


名前を呼ぶのも、すぐ出来ないし

今のも失敗しちゃう。


「私、恋愛に向いてないのかもしれない……」


もっと上手に出来たら喜んでもらえるのに

私、全然宮野くんのこと、楽しませてあげられない。