「うう、翔くん鬼だよ……」

だいぶ言えるようになったじゃん。

華が震える手で俺にアイスを運ぶ。

しかし、そのスピードは遅すぎて

手に持ってる方のアイスが溶けて来ていた。


「華、そこ垂れる」

「え、どこ……ひゃあ!」


垂れる前にペロッと舐めてやった俺

華の叫び声が聞こえてクスクス笑う。


「華が遅いから、先こっち食べてやった」


「翔くんのバカ、もうあげない独り占めする!」


怒った華に謝りながらも、こうやって

笑ながら食うのはいいなぁ。


そして、色々見て回るとあっという間に時間は経っていた。