何で、俺の事は呼ばないのに

そいつは簡単に呼ぶんだよ!


抑えていたモヤモヤは簡単に現れる。


『あ、宮野くん、ごめん遅くなって』

「…………。」

ムカつく。


『今クツ履くね!』

本当に、ムカつく。


『アイツの事、名前で呼んでんのかよ……

アイツだけが勝手に呼んでるもんだと思ったけど

そうじゃねぇみたいだし、いい感じになっちゃって

お前ら本当に生徒会やってんのかよ。

遊んでんじゃねぇの?』


何事にも一生懸命にやる華に限って

そんな事あり得ねぇ。

分かっているのに、俺はアイツを傷付ける。