私も後に続いて、生徒会室に戻ったら
部屋には誰もいなかった。
「あれ……みんないない」
「ああ、今日は早上がりしていいって言ったんだ
ごめん華だけ付き合わせて」
「私は全然大丈夫」
それでも功星はやっぱり最後までいるんだなぁ。
「よし、僕もこれおいたら帰るかな」
「うん」
私達は書類を生徒会室に置くとカバンを持って下駄箱に向かった。
下駄箱に着くとすぐに目に入る宮野くんの姿。
待っててくれるのを見るたびに毎回幸せになる。
「じゃあ、また明日ね!」
私が功星にそう言うと功星は笑顔を見せてから
手を振った。