それだったら嬉しいな。


「いつもこの時期は気が滅入っちゃうけど

最近はちょっと気持ち的に楽なんだ。

ありがとう」


なんか功星から直接お礼を言われるなんて照れくさいや。


「へへっ、良かった」

「ま、仕事量は増えてるかもしれないけど」


「う”……それは……」


何も言い返せないよ。


功星はふっと鼻で笑いながら作業を続けると

最後の本と私に渡した時


「痛って……」

そう声をあげた。


「どうかした?」


功星は自分の指を見ながら眉をひそめていて