そう言って宮野くんは席についてしまった。


寝てしまって着信に気付かない私も悪いんだけど

最近はこんなことばかり続いてる気がする。


ダメだな……私。

恋をするのだって不器用で

こういう時、どうしたらうまく出来るのか分からない。


「はぁ……」

ため息をつきながら、作業をしていると

後ろから功星がやって来て


「集中しないと、また失敗するよ」

話しかけて来た。


「ごめん、ごめんっ!」


「その作業終ったらさ、またあの教室に資料取りに来てよ

今度はコードが無いか確かめとくから」