そして、グイッと私のあごを引き寄せると


「華の食べかけもらい」

そう耳元でささやいて、


「ふぁ……っ」


私の口に付いていたクリームをぺロりと舐めた。


「み、み、宮野くん……!」


顔をかあっと真っ赤にする私。



「ほら、残すのはいけまセンってな」

にやりと笑う彼は意地悪な表情だ。

そして最後に


「ごちそう様」

なんて言って自分の唇をぺロりと舐めたから

私は


「~~っ」

声にならない声で宮野くんに訴えた。