じんわりと涙が出てきて

それを堪えようとしていると


「はーな、お疲れ様」

スクールバックを背中に背負った宮野くんが肩を叩いて来た。


「どした?疲れた?」

「み、宮野くん……っ」


その優しさに涙は決壊。

私は宮野くんに抱きつきながらさっきの事を話した。


頭をポンポン撫でながら聞いてくれて

私を落ちつかせる。


「そっかうまくいかなかったのな?

そんな日もあるって

華はいつもそんなんじゃねぇと思うよ

頑張ってんだから、その努力はちゃんと形になるだろ?」