「わっ……!」

ドサドサドサ

ああ!やっちゃった!


私はその場にカバンの中のものを

ばらまいてしまった。


「痛った〜」

慌てて出ようとして足がもつれたんだろう。

床に教科書が広がっているのを集めていると

上から声が降って来た。


「はぁーー見るからに使えなそうですね

佐藤華さん」


その声に顔を上げれば、

呆れ顔の生徒会長がいた。


「ちょっと、功星イキナリそれはないでしょ?」


副会長の今田芹香ちゃんが言う。

芹香ちゃんも同じ年、とても美人で同じ年には見えないけれど。