それ……?


「委員会でも何でも頼まれるとすっげぇ一生懸命で

でも不器用だからうまくいかなくて


みんなに声が届かなかったり、階段でいきなりズッコケたり

そういう所見てると俺が守ってやりてぇな、って思っちまうんだよな

たぶん、それで。

そういうの見てからお前から目が離せなくなったんだ。」


そうだったんだ。

もともと不器用で、何をやるにも失敗から入る私。

そんな自分の性格が好きでは無かったけれど

今少し、好きになった。

だってそれで宮野くんが見てくれたんだから。


「私も、助けてくれる宮野くんに惚れてたよ……っ」