「んん……っ。」


だけど、今日は少し強引だ。


「いい加減余裕ねぇつーの」


「痛……っ」


私の唇を宮野くんがぺロっと舐めて、傷口がいたむ。



「それでも、そんなんでお前の事嫌いになるわけねぇだろ。

消してやることならいくらでも出来んだよ

いくらでも塗り替えてやるから、ちゃんと俺に言え」


宮野くんの唇の感覚に満たされて、

私はもう川内くんとのキスを思い出せなかった。


私が泣きやむまで、ポンポン頭を撫でてくれて

だんだんと落ち着いてくる。