「こすんなって、切れてんじゃん」


「だって……っ」


言葉が息詰まる。

もし、これを言って別れるなんて言われたらどうしよう。


もうお前といたくないなんて言われたら……

そう考えていると宮野くんは優しく言った。


「華、俺の事信じて言って」


その口調に、涙はとめどなく溢れてく。


ひっく、ひっくと呼吸しながら

私は宮野くんにすがりつくように言った。


「川内くんと、キスした」


言葉にすると、もっと罪悪感を感じる。


付き合ってる人がいるのに、

好きな人でも無いのに


キスをした。

私、最低だ……。