まぁ、でも宮野くんが言うんだから

やめておこう。


そう決心して前を向くと彼はやって来た。


「はよー、華」

「おはよう〜」

宮野くん、眠そうだな……。


最近私たちは学校でも普通に話せるようになった。

だんだんクラスの人からも公認されつつあって

話してもチラチラ見られたりしないから

心地がいい。


キーンコーンカーンコーン


あ……、チャイム鳴っちゃった。


「またな」

そうやって笑って、私の頭をクシャクシャ撫でる。


「…………っ」

さすがに教室でそれは、恥ずかしかったり……。