顔を真っ赤にしながそうやって必死に言う宮野くんをみると 本当にそうなんだって分かった。 「私、嬉しいよ! 宮野くんの初めての彼女 本当に嬉しいよ……!」 大好きな人の初めての彼女が 自分で良かったって思う。 「俺も」 そして、これからしていくことも 全部 私にとっても、宮野くんにとっても 初めてのことになる。 そんな幸せなことってない。 お互いに顔を赤くして笑う私達は まだ何も知らない。 初めての一歩を踏み出した。