「それと、翔が食べてる間は私がしっかり見てるから
自分のお弁当の方がおいしいって言わせるような事はしないで
どっちが美味しいか聞いて翔が選らんだ方が勝ち。
私を選べばあなたは別れる。
もし、あなたを選べば私はもう関わらない
異論はないわね?」
こくりと頷く。
頑張ったんだ、無理だって一生懸命やったから
宮野くんにメールで屋上に来てほしいと伝えると
私は屋上で2つ分のお弁当を持って待っていた。
10分くらいたつと
ガチャー
「佐藤……」
屋上のドアが開いて宮野くんがつぶやく。
名前が元に戻ってる……
一緒にいない時間があると、その分距離は離れてしまうんだね。