次の日の朝は、目覚めが良かった。


久々の、すっきりとした朝。


気分上々で洗面台までいき、身なりを整えた。


昨日のうちに選んでおいた服を、せっせと着る。


桜色のふんわりシフォンワンピに、薄い白の上着を羽織って。


下へ降りると。


「玲華」


待っていたかのように、翔が顔を出す。


「早いんだね」


「まぁな」