幸せに浸っていた。

―――♪着信♪

 「もしもし?」

 「もしもぉし♪」
軽快なシンゴの声

私は急に恥かしくなり、照れ笑いをした。
さっきまで幸せに浸っていたシンゴのことを考えて・・・。だから。

 「どーした?」

えっ?私何も返事してなかった?
 「ゴメン②なんでもないよ!」
と平然を装う私。

でも、顔が赤くなってるのが分かる。


 「さや。俺 今日一日でさやのこと・・・マジ好きになった。」

えっ?私は嬉しい!と同時に、彼女さんのことが頭に浮かんだ。

 「嬉しい!嬉しいんだけど・・・シンゴ。彼女は?」

黙るシンゴ。
やっぱり別れてないんだ・・・。私は悲しくなった。

 沈黙が流れた。

すると・・・
 「・・・俺。彼女と別れるっていったっしょ?別れたよ!じゃなきゃさやにこんなこと言えないよ!!4人で遊ぶときにはもう別れてたよ」

と明るく言うシンゴ。

 「嬉しい・・。」
私は泣きながら答えた。本当に嬉しかった。
私はシンゴを大切にしていこう。悲しませたりしない。
2人で幸せになろう。そう心から思った。


 「さや。改めて・・俺と付き合ってください。」

 「はい。ヨロシクお願いします。」
今度は迷いもなく答えた。