泣き続け一睡もしないまま朝を迎えた。

当然目はパンパンに腫れている・・・

こんな顔見せられるわけがない。

そこに・・・

 「さやー。おばあちゃんち行くから降りてきて用意しなさい。」

と母の声。

でも、今の私には聞こえなかった。

ただ・・・

カッターを手にしていた。

 死んでマリンの元へ・・・

そう手首に持っていったそのとき・・・ガチャ!

 「さや入るよ!・・・・!?さやっ!!」

母の手が私の顔めがけて飛んできた。

私は再び泣いた。「死なせて・・・」泣き崩れた

このときの私の目はきっと死んでいたんだと思う。。。

 「あんた何やってんの!!」と母の声。

私はふと我に返った。

その瞬間何かが切れたかのように声を上げ泣き出す私。

母は何かを察したようで泣き叫ぶ私を抱きしめた

私は何もかも母に話した。

浮気をされたこと。

振られたこと。

子供の名前をつけたこと。

全てを話した・・・

母は泣いていた。

初めて私のために泣いてくれた。最初で最後の私のための涙。