「お母さーんっ!天体観測してくる!」私は星宮月奈。高校1年生。
親友と呼べる人は特になし。
私は星があれば生きていける。
男性にだって興味無し。
興味を示す人の方が不思議だと思う。
今夜も天体観測セットをリュックに
つめこんで私は駆け抜けた。
みんなには変わり者だと言われるけれど
私は私。人は人。生き方だって
それぞれだ。だから、どうだっていい。
そんなことを考えながら走っていた私は
目的地にとっくに着いていた。
天体観測セットを広げて
芝生に座り込む。
キラキラ光る夜空の星達。
みんな違う輝きを持っている。
「わぁっ!綺麗だなぁ…。」