「ずっと言うか迷ってたんだ。


けど確信を持てたから言っておこうと思って」



優弥は少し真剣に険しい顔をしながら先程まで見ていた写真から私へと視点を合わせた。



「夢乃…お前が失った記憶は、俺との時間だ」



「…優弥との時間?」



「お前は俺と過ごしたある期間について全くと言っていいほど覚えていない」



「確かにいつも思い出せないのは優弥と過ごした記憶…


高校3年生あたりの記憶が薄いかも」