季蛍に体温計を渡し、季蛍が挟んだのを確認してから、手を洗いに洗面所へ行った。 手を洗ったあと、リビングに行くと、 「みてごらん?」 と季蛍に体温計を渡された。 『36度7分』 「…………………………え。」 おかしい。 熱あるのに。 「……………ね?ないって言ったでしょ?」 「…………………… もう一回。」 「なんでよ!?」 「……いいから。はい、腕あげて。」 「………」 なかなか腕をあげようとしないので、服の隙間から手を入れ、無理矢理腕を上げさせた。 そして、体温計を挟む。