「……」 額に手を当てた蒼は、机に伏せる私の腋に手を入れて、立たせた。 でも、足に力が入っていない私は、床に座り込む。 「…季蛍、ベッド」 「……ん…………………」 立とうとするけど、視界が揺れるし、頭もボーッとして立てない。 「………立てないな」 蒼は、座り込んだ私の膝下に手を入れて、ベッドに座らせた。