蒼から、陽が発作で病院に運ばれてきたということを聞いた。
それだけでびっくりしたのに、まだ意識が戻ってないらしい。
走って陽のいる病室へ向かう。
………ッ、吸入、
どうして吸えなかった…?
いつもポケットに入れておくように言ってるはずなのに。
とにかく、意識が戻ってほしい…
それだけを考えながら、病室の前にきた。
ドアをあけると、山瀬がいた。
山瀬は陽の主治医。
「あっ、上野先生…」
「………………………………まだ、、意識が…?」
頷く山瀬。
「…………。」
「…………病院に来たときまでは、意識あったんですよ。
でも、処置の先生が来た途端、意識飛ばしたらしくて………」
「………………そっか…。わかった…
ありがとな」
「いえ、失礼します」