朝。 目覚めたときに、珍しく眠っている陽をみて、違和感を感じた。 いつもなら、発作が怖い、やらなんやら言って、俺より早く起きてしまう陽も珍しく今日はぐっすりだった。 よく見ると、パジャマがびっしょり濡れているのがわかる。 「……陽」 布団を剥ぐと、濡れたパジャマと、息遣いの荒い陽が、顔をしかめている。 見るからに相当の熱があるようだ。 今日は仕事が休みだったため、急ぐこともない。 とりあえず熱を計ろう。