昼間。 救急車で運ばれてきたのが、季蛍だと看護士から聞いたときは、本当にびっくりした。 まぁ対処してくれたのは高島だったし、安心したけど…。 そんなことを考えながら病室の前に立つ。 そっとドアを開けると、スースーと寝息をたてていた。 腕には点滴が刺してある。 「………………」 高島が、高熱によるめまいと、貧血がひどくなっていたということだと言っていた。 …………………俺が毎日季蛍のそばにいるのに、気づかなかったなんて。 季蛍に苦しい思いをさせてしまった…。