「フー。」
一息つきながらナースステーションへと入る。
「季蛍せんせーーっ!!季蛍先生いらっしゃいませんかぁーーっ!!」
看護士がナースステーションの中をグルグルと回っている。
なんだ?なんだ?
患者か?
「季蛍先生ー?いませんかー?」
「真柴さん?どうしたの?患者?」
「…あっ!!蒼先生!!
あの、お電話が!中学校からのお電話が入ってます」
「中学から?」
「はい!愛優ちゃん…?のご両親につないでほしいと言われました!蒼先生出ていただけますか?」
「あ、わかった」
走って電話のところにいき、受話器を取る。
「はい、お電話かわりました、松星です」