「…………明日…仕事行きたい…………。」 俯いて、ダメ元で聞いているかのように肩を落とす季蛍。 「………フフ、熱下がったらね」 「……いいの?行って」 顔を上げる季蛍。 「……熱下がったらね? あ、あと。」 「あと?」 「喘鳴きえたら」 「……………やっぱ?」 「喘鳴はダメ。ほら、帰るぞ」 喋っているけど、かなり怠いことを我慢していることを、察して季蛍を抱える。 「んん…」 そして、車に乗せて家へと向かった。