(雪華)
ん……何か違和感が…
ん、んん?
ど、どこだここ、ま、まさかまたさらわれたのか!?
「あ、もう起きたんですね?」
…………え?沖田?
何で沖田の部屋にいるんだ?
「それにしてもかわいいですね」
な、撫でられてる…
沖田は動物が好きなんだなー
それにしても何で沖田の部屋にいるんだ?
んー…
「それにしても、どこから来たんですか?
土方さんは怖い人ですよ?」
…そう言われてもな……
「総司、暇か?」
「はい?暇ではないですよ?」
斎藤が入ってきた。
「何をしてるのだ?」
私を撫でている沖田を見ながら聞いてきた。
「何って、猫を撫でてるんですよ?ねー?」
いや、ねー?って言われても困るんだが…
「それはわかる、それよりその猫は何だ?」
「土方さんの部屋の前にいたんですよ」
正確には寝ていたんだがな、沖田が運んだんだな…
「なるほどな、白猫か…」
斎藤が恐る恐る私を撫でる。
…何でこいつらに撫でられなきゃならないんだ…?
「いい毛並みだな」
「かわいいですよね」
二人はにこにこしながらいまだに撫でている…