(???)
「雪華さんは見つかりましたか?」
「いえ、それがまだ…」
まったく、いなくなってからこれだけ探しても見つからないとは…
見つけたらお仕置きをしなければね…
「桂さん、雪華さんはまだ見つかっとらんがか?」
「えぇ、今のところ、消息すら掴めていません」
「困ったもんぜよ、まぁわしも何かわかったら連絡を入れるぜよ」
「すみません坂本さん、ご迷惑お掛けしてしまって…」
「いいんぜよ、それじゃあ、わしはそろそろ寺田屋に戻るぜよ、あまり遅くなると武市達がうるさくてのお…」
「それなら私が送っていきます。丁度これから池田屋に用がありますから」
「おぉ、すまんなぁ」
「いえ、では参りましょう」
まさか池田屋で雪華に再会するなど、この時は思ってもいなかった。
それから数分後
~池田屋~
「会津藩はまだか」
近藤さんが焦ったように言った。新撰組が会津藩に要請を出してから、半刻ほど経っていた。
「しかたない、我々だけで突入する。皆、行くぞ!!」
「「おぅ!!」」
近藤さんの力強い声と共に、私達は寺田屋に討ち入りに入った。
「会津藩お預り新撰組、詮議のため宿内を改める!!」
ドタドタという足音と共に、長州藩の浪士が集まってきた。
「手向かいすれば容赦無く切り捨てる!!」
「新撰組かっ!?」
「くそっ…幕府の犬めっ!!」