「ふーん。飛鳥がそれならいい。けどね、横野君のことで心がチクチクしたらもう一回私にいいに来て。それ、約束。」

「うん。」

広強のことで、心がチクチクするわけないけどね。

杏乃と俊矢くんは、カレカノで、ラブラブ。お似合いなんだ。

私は、広強とそういう関係になるのを望んでいない。だから、いいんだ。

あれから、一週間。
体育の授業で、バスケットをしていたときだった。

「痛っ」

と、ももちゃんが怪我をしたようだった。横では、ボールをぶつけてしまったらしい、咲南(サキナ)が、「大丈夫?」と声を掛けていた。

第一コートで、試合していた男子も集まっていていてザワザワとしている。

「おいっ。宮城(ミヤシロ)大丈夫か?」

広強が声を、掛けていた。

「うん。保健の東條(トウジョウ)先生呼んできてくれないかなぁ?」

「宮城さん。そのまま、保健室に連れてってもらえば?」

委員長の外崎(トノサキ)くんが、提案している。

「おう 。いいぞ。宮城つかまれよ。」

広強は、肩を組んでももちゃんと歩いている。

<ちくっ。もやもや>

今、胸がチクッてした・・・・