~放課後~

結局安子ちゃんともあんまり話さないまま帰宅の時間になってしまった。

(遥のとこいこ....)

遥のクラスに向かうと、

「「「キャァーーーー!!遥君も蓮君もかっこいい!!!」」」


女子の悲鳴のような声。しかもいっぱいいる。
この女子のうずの中にいるのはきっと遥と蓮だろう。

「二人ともどこらへんに住んでるの?一緒に帰ろ~よ~」



二人が、とても遠く感じてしまった。


(まってたほうがいいのかな?でも、きっとあの女の子たちとかえるよね...)

一人でとぼとぼ校門を出ようとしたとき、

「よう!」