クラスにつくと、


「ん?」

思わず声を漏らしてしまった。

ドアを開けると一斉に向けられる視線。


教室にいる女子と男子の割合、10:24....

(女子少ないよ...)



この前川峰東高校。

「そういえば....」

ふと遥の言葉を思い出した。

「去年まで男子校だったんだっけ?」

私は人見知りだから、幼なじみとは離れたくなかった。だからわざわざレベルを落とし、この高校を受けた。
遥はあまり頭がよくなかったから...

この高校はバスケットボールが強い高校である。バスケしか頭にない遥にはぴったりのところだろう。



その遥も、そして蓮も別のクラスだ。
周りが男子ばっかりなんて...

(うまくやっていけるかなぁ)