「も~!おっそい!遥、早くしてよ!」


「わりぃわりぃ、ちょっと待って」

いつも通りの朝、幼なじみの早乙女遥(さおとめはるか)と溝端蓮(みぞばたれん)そして私、藤井ゆめか

私達は、jkになりました。

「も~!入学式だってのになーんで寝坊するわけ?」


遥は悪気もなにもなさそうにあくびをした。

「はぁ、、」

溜め息がでてしまった。
このままだと間違いなく遅刻。
もうだめだ....入学式から遅れるなんて、私の明るい高校生活が....!!

と、おもっているとき....

「きゃっ!」

蓮がいきなり私を持ち上げて走り始めた。

「れ、れん?」

蓮は答えない。

「蓮は足速いからな!そっちの方が早く学校につけるだろ!ついでに、ゆめかは足おっそいもんな!」

遥がいたずらっぽく笑う。
怒る私に蓮が笑う。

でも確かに蓮は足が速いし、力もある。このまま少し任せても、いいかな.....

遥も劣らずついてくる。

そして、

「な~んとかまにあった!!!」

張り出されたクラス表。

「げっ!みごとに分かれてるし、、、」

私は一組、蓮は三組、遥は4組だった。



「あ、蓮、朝はありがとう重かったよね。。」

蓮は首をふってくれた。遥とはちがい、蓮はとても優しい。
やはりことばを交わすことはない。



だって彼は、しゃべることができないから......