「そこに座ってくれる?」



リビングに連れてこられた私。




「うん!」



なんで私呼んだんだろ……



そう言えば紗奈は分かってたけどなー。




そんなことをブツブツ考えていると、
いつの間にか陸斗君は私の隣に座って
ジッと私を見ていた。



「あの。な、なに?」




「何考えてんの?」




「いや、なんで私を呼んでくれたのかなーって……」



「……んーと、まぁ一緒に居たかったから?」




かぁー…………



顔が真っ赤に紅潮……。



さりげなくものすごい恥ずかしいこと言うもん……




「なぁー……」



「ん?」



「好きなんだけど」



「…………そ、そうですか……」




あ、甘い……。


いつもより陸斗君が甘い……。



「そう言えばさ、この前」



"この前"と聞くだけでドキッと胸が鳴る。



あの時のことだよね……?




「笑理ちゅーしよって言ってたのしてないな。」



かあぁぁぁあっ



「な!い、今言わなくてもいーじゃんっ……」



「……ふっ。なんで?今はしたくないの?」



うぅ。完全にからかってるよね。



別にキスしたくないって訳じゃ無いけど……



恥ずかしいじゃん!