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「湯加減どうだった?」

「丁度良かったです。おかげでポカポカで」

「よかったわ。そのあと、琉生にお風呂だって言ってくれる?」

「分かりました」

 

キッチンで夕食の片づけをしている美智子さんを後に、2階にある相沢くんの部屋へと向かう。

 

コンコンとドアをノックをするも返事がなくて……

でも、中から声はするし

ちょっとだけ、いるか、いないか確認するだけ。

 

恐る恐る、ドアを少しだけ開けた。

 



今思えばこれが、全ての原因だったのだと思う。